バンクシー作品

作品紹介

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DOUGHNUTS (ドーナツ)

ドーナツ
DOUGHNUTS (Brown)
56 × 76 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント 750部

アメリカの白バイ隊員に警護された護送車の上に、チョコレートがかかったドーナツが乗っています。

この作品は、最初にドーナツにピンク色のストロベリーがかかった作品が発表され、2009年にチョコレート版が手彩色版で25部のみ発売されました。

バンクシーが常に作品に何かしらの政治的、環境的なメッセージを込めてきたことから、コーヒーとドーナツに目が無い存在としてステレオタイプ化されたアメリカの警官を描くことによって、警察が囚人の安全よりもスナックの安全性、というよりその利益の方を優先しているという皮肉として捉えることができます。

一方、警察を揶揄するのではなく、執行者としての記号としてとらえた場合、この作品はドーナツに代表される資本主義や商業主義の本質を守っていることを示していると考える事も可能でしょう。

中指を立てた悪名高い「RUDE COPPER」を始め、バンクシーにとって警察は嘲笑の対象として頻繁にモチーフとなっています。

GLITTER GORILLA (グリッター・ゴリラ)

グリッター・ゴリラ
60 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント 750部

Gorilla in a Pink Maskとして知られるこの作品は、バンクシーの活動初期の2001~2002年頃に、ブリストルのイーストヴィル地区の公共施設の壁に描かれました。

この建物は後にイスラム系モスクとなり、この壁画がバンクシーによるものと気付かなかった建物の所有者によって2011年に上描きされてしまいますが、その後修復されました。

2020年、絵画の修復を手掛けるExposed Wallsがオーナーの依頼を受けて壁から取り外して修復した事を公表。

当初壁画はオークションにかけられる予定でしたが、コロナ渦のロックダウンの影響でオークションは延期され、現在はExposed Wallsが所有しています。

猿はバンクシーが好んで使用するモチーフの一つですが、この作品は「猿の議会」に先駆けて、バンクシーが霊長類を初めて登場させた作品と言われています。

別名である「グリッター・ゴリラ」の名前でオリジナルとはマスクの色が違う数種類のバージョンが版画となっています。

HMV

HMV
HMV - His Master's Voice or Rocket Dog
35 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

蓄音機から流れる亡くなった飼い主の声に耳を傾けている、世界で最も有名な犬と言われるニッパー。

ニッパーを引き取った画家のフランシス・バロウドによって描かれた絵は「His Master's Voice」、彼のご主人の声と名付けられました。

他社製品だった蓄音機を描き直す事を条件に、この絵はグラモフォン社の買上となり、後にビクターにより商標権が買い取られて世界中に知られるようになりました。

声に耳を傾ける代わりに人間のようにバズーカを肩に担いで蓄音機を狙うバンクシー版のHMVは、2003年にロンドンのCargoというナイトクラブの敷地内に壁画として描かれました。

アクリル樹脂のボードと監視カメラで厳重に保護され、今でも現存する数少ないグラフィックアートとして人気を集めています。

そのため、この壁画はGuard Dog(ガード・ドッグ)とも呼ばれています。

この作品は、蓄音機を現代の音楽産業の資本主義的性質の象徴としてみる事も、蓄音機とバズーカが時代遅れと先進の対比を表していると解釈することも可能です。

版画は2003年にサイン入り150部とノーサイン600部でリリースされました。

MORONS (愚か者たち)

愚か者たち
MORONS (Bronze)
56 × 76 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

1897年3月、クリスティーズ・ロンドンで開催されたオークションで、ゴッホの「ひまわり」が当時の市場最高額£2250万(約50億円)で落札されました。(落札者は当時の安田火災海上保険)

この「Morons」はその時のオークション場面を元に描かれています。

ゴッホの作品が飾られていた場所にはひまわりの代わりに英文でメッセージが書かれています。

'I CAN'T BELIEVE YOU MORONS ACTUALLY BUY THIS SHIT'(信じられない、こんなゴミ作品を実際に買うお前たちみたいな間抜けがいるなんて)

落札者が日本の企業なので辛辣なメッセージは耳が痛いですが、価格が高騰していく芸術のエリート主義や、アート業界の富の不条理をストレートに批評した作品です。

Moronsが発表された2006年当時、バンクシーの版画は5-6万円程度で購入が可能でしたが、彼の作品は高騰を続けています。

有名な2018年の「風船を持つ少女」シュレッダー事件のようないたずらでバンクシーはアート界の商業主義に対し批判を表してきましたが、そういったパフォーマンスが更にバンクシー作品の市場価値を高めるという何とも皮肉な結果になっています。

PULP FICTION(パルプ・フィクション)

パルプ・フィクション
50 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

クェンティン・タランティーノ監督による1994年のアメリカ映画「パルプフィクション」から、ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンによる有名なワンシーンを描いた作品です。

元々は2人が同時に銃を向けるシーンですが、銃がバナナに置き換えられています。

ネオ・ノワールを思わせるモノクロームの画面に、バナナだけが黄色く着色され目を引きます。

反銃、反暴力主義のバンクシーは、大衆文化とアメリカのカルト映画をモチーフにすることで声明を明らかにしています。

バイオレンス表現の過激さを指摘されるタランティーノ作品を使用したという事も、暴力に対するバンクシーなりの批判の表れであるといえるでしょう。

オリジナルの壁画は大変人気があったものの、2007年にロンドン交通局により「犯罪を助長する」との理由により塗りつぶされてしまいました。

RADAR RAT (レーダー・ラット)

レーダー・ラット
36 × 36 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

オリジナルのサイン入りプリントは75部しか作られず、仕上げもバンクシー自身が手掛けていることによりコレクター度が最も高い作品のひとつと言われています。

最初はSonic RatというタイトルでPOW (Pictures on Walls 2017年に閉店したロンドンの画廊)より発売されました。

探知機のようなもので周辺を熱心に探っているネズミのモチーフは、2002年のチェルシー地区をはじめ何度か壁画として描かれています。

そのうちの一つは世界で最も多くの監視を受けていると言われるロンドンのキングス・ロードに描かれました。

ロンドンのような大都市で絶え間なく増え続ける監視装置に対する警告と批判が込められた作品です。

ネズミのモチーフは排斥されながらも自由で破壊力を持った現代社会におけるアウトサイダーとして、バンクシー自身をなぞらえてると考えられています。

この作品は2004年にLOVE RATやGANGSTA RATなど他のラットシリーズと共に出版され、非常に人気の高い作品のひとつです。

STOP & SEARCH (ストップ・アンド・サーチ)

ストップ・アンド・サーチ
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

「オズの魔法使い」のドロシーが機動隊の警官に呼び止められ、バスケットの中身を検査されて困惑した表情を見せています。

モノクロの画像に警官の手袋だけ水色に着色され目を引きます。

イギリスでは、警官が令状や証拠無しに通行人を呼び止め職務質問(ストップ&サーチ)する行為の行き過ぎや、特にマイノリティーへの職権乱用が問題視されてきました。

「おうちが一番」という、あどけない善良さの象徴のようなドロシーでさえ職務質問をされてしまう社会の危険性を痛烈に皮肉っています。

オズの魔法使いは、より良い場所を目指して家を出たドロシーがやがて故郷にまた戻る話ですが、移民を象徴しているともいえます。

STOP ME BEFORE I PAINT AGAIN (ストップ・ミー ビフォア・アイ・ペイント・アゲイン)

ストップ・ミー ビフォア・アイ・ペイント・アゲイン
70 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

懐中電灯を片手にドーベルマンを連れた警官が辺りを伺っています。

その背後の壁に書かれた作品タイトルと同じStop Me Before I Paint Again (また描いてしまう前に誰か俺を止めてくれ)という文字からはインクが垂れ、床にも何かを引き摺ったような跡があります。

不穏な事件現場を連想させるこのシーンに1940年代のアメリカで起こったある連続殺人を思い起こす人もいるでしょう。

その犯人は、加害現場の壁に制御できない自分を頼むから止めてくれと口紅で書き残しました。

この作品のタイトルは1960年のイギリスのスリラー映画、Stop Me Before I Kill !! のもじりでもあります。

グラフィックアートはどれだけメッセージ性があったとしても、無許可で公共の場所に絵を残す行為は違法です。

それでも伝えたい、伝えなければならないというバンクシーの強い思いをシニカルに表現した作品といえます。

この作品は2004年に油彩とアクリルでキャンバスに描かれ、バンクシー作品の初期の版元だったスティーブ・ラザリデスがキュレーションした「Banksy: The unauthorized retrospective(バンクシー:未承認の回顧展)」(ロンドン、2014年)に出品されました。

SUNGLASS RAT (サングラス・ラット)

サングラス・ラット
36 × 36 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

この作品は、バンクシーの初監督作品「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」(2010年 Exit Through the Gift Shop)のプロモーションとして、映画ポスターやDVDジャケットなどに使用されました。

また、雑誌「TIME OUT NEW YORK」2010年春号の表紙も飾りました。

モノクロのステンシルで描かれたネズミは、バンクシーの最も象徴的で多作なモチーフの一つです。

バンクシーは2006年のインタビューで「ただそこに存在しているだけで憎まれ、追われ、汚れた環境の中で静かな絶望の内にネズミは生きている。

それでもネズミには文明社会を屈服させる力がある」と語っています。

ステンシルアートの祖ともいわれ、バンクシーにも少なからず影響を与えたル・ラットはネズミを「街で唯一の自由な存在」と呼びました。

社会からは迷惑者とみなされ、街から排除されるストリートアートですが、ネズミのイメージは、グラフィティアーティストとしてのバンクシーの信念をすべて体現しています。

この作品の星型のサングラスをかけたネズミはおしゃれでグラマラスですらあり、偏った社会的な価値観に対する批判やパロディがふんだんに盛り込まれています。

TOXIC MARY (トキシック・メアリー)

トキシック・メアリー
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

別名 Virgin Mary 聖母マリアというタイトルのこの作品は、バンクシーにとって初のロンドンでのメジャーな展示会だった"Turf War"で発表されました。

聖母子像をイタリア・ルネサンス的な構図で描きながらも、マリアが手にしている哺乳瓶には毒薬のマークが書かれています。

メインフレームからはみ出して余白にまで滴る液体のような線はトロンプ・ルイユという騙し絵の手法を思わせます。

毒薬を持った聖母の姿は、親から幼い子供へ受け継がれる宗教の有毒なイデオロギーとも、一般的な家族関係の毒性とも、あるいは母乳より粉ミルクを推奨するビッグファーマの資本主義社会にたいする反論と解釈する人もいます。

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