バンクシー作品
作品紹介
GIRL WITH BALLOON(風船と少女)
GIRL WITH BALLOON
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
GIRL WITH BALLOON (Gold)
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント / 特別版 100部限定
GIRL WITH BALLOON (Purple)
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント / 特別版 150部限定
GIRL WITH BALLOON (Pink)
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント / 特別版 150部限定
バンクシーにとって最も重要な作品のひとつであり、世界中で評価される切っ掛けとなった作品でもあります。
風船の色やキャンバス版など様々なバリエーションが存在します。
2017 年にはサムソンの調査でイギリスで最も人気のあるバンクシー作品(シリーズ)との結果が発表されました。
オリジナルの Girl with Balloon は 2002 年、ロンドン南部サウスバンクにあるテムズ川沿いの階段の壁画として登場しました。
「THERE IS ALWAYS HOPE」(希望はいつもそこに)というメッセージ が添えられていました。
他にも様々な「少女と風船」がロンドン各地に描かれましたが、グラフィティアートの宿命として、現在では市の職員によって全て塗り潰され現存していません。
風船と少女のモチーフは繰り返し登場します。2014 年にシリア難民の少女を描いた作品を発表し、反戦キャンペーンはネットを中心に世界に広がりました。
2018 年にはロンドンのサザビーズ・オークションに出品され、落札と同時に額に仕掛けられたシュレッダーによって絵が裁断され、人々を驚愕させました。
半分裁断されたこの作品は『愛はごみ箱の中に』と新たに名前を付けられ、2021 年 10 月に再びオークションにかけられバンクシー作品では過去最高額の約 29 憶で落札されています。
LOVE IS IN THE AIR(愛は空中に)
50 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
「風船と少女」と並び最も有名でバンクシーを代表する作品のひとつ。
バンクシーは活動初期か らパレスチナ問題に焦点を当てた作品を多数発表しています。
この作品はイスラエルがパレスチ ナを分断するため建築した分離壁に 2003 年に描かれました。
760km にも及ぶこの壁に対し、バンクシーは『世界で最も巨大な野外刑務所』と呼んで非難しました。
2005 年に再びパレスチナを訪れたバンクシーは、この作品のカラーバリエーションを含む 9 点の壁画を残します。
その際イスラエル兵に何度も銃を向けられたといいます。その後ガザ侵攻後の 2015 年、2017 年にもバンクシーは再びこの地を訪れ作品を残しています。
1960 年代の反体制派の活動家を思わせるような格好の人物が手にしているのは火炎瓶や石ではなく花束です。
暴力的手段は更なる暴力を呼ぶ、どのような変革も平和的手段でなされるべきという強い思いと、傍観者にはなるな、あなた次第だーというメッセージが込められています。
バンクシーを象徴する作品です。
KATE MOSS(ケイト・モス)
KATE MOSS (Blue)
70 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
KATE MOSS (Gold)
70 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
KATE MOSS (Gray)
70 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
イギリスのスーパーモデル、ケイト・モスをウォーホル作のマリリン風に仕上げた作品です。
バンクシーは人々のブランド志向や、内容より人気のある作品がアートシーンで重要視されることを皮肉り「自分はある意味 21 世紀のアンディ・ウォーホルだ」と自称していました。
この作品は、2011 年にケイト・モスが新婚旅行から帰宅した際に、滞在していたホテルのバスルームにバンクシーからのプレゼントとして飾られていたという逸話が残っています。
ウォーホルは肖像画を鮮やかな色彩で着色することによって、モデルの名声を称賛すると同時にショーとしての風刺を表していました。
このケイト・モスもウォーホルのマリリンと同じように 6 種類のカラーバリエーションが存在します。
BECAUSE I'M WORTHLESS(ビコーズ・アイム・ワースレス)
50 × 35 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
2004 年の「プラカード・ラット」シリーズの 1 点で、この「Because I'm Worthless (私には価値 がないから)」の他に、「Welcome to Hell」(地獄へようこそ)「Get Out While You Can (逃げ出す なら今のうちに)」とメッセージ違いで 3 バージョンがあります。
文字がピンクの物も存在します。
このフレーズは当時イギリスの街中に蔓延していた女性向けヘアケア製品のキャッチフレーズ 「Because I'm worth it(私にはその価値がある)」をもじったものです。
このスローガンが誕生し たのは 1971 年で、いまだ性差別的だった当時にあってこの言葉は非常に画期的なものでしたが、繰り返され形骸化してしまったこのキャッチフレーズの退屈さを皮肉ったものとされています。
モチーフとしてのネズミは、都市から疎まれ駆除される存在としてグラフィティーアートとの類似点がよく指摘されます。
現代社会におけるアウトサイダーとしての自身でもあり、ストリートに生きるあらゆる種類の人々を表現していると考えられています。
POLICE KIDS(ポリス・キッズ)
POLICE KIDS (Blue)
50 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
POLICE KIDS (Pink)
50 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント 750部
ポリス・キッズ、またはマザーグースの「ジャックとジル」と名付けられた 2005 年制作の作品。
ストリートグラフィティになっていない数少ない作品のひとつです。
子供達が元気よくこちらへ駆けてきていますが、よく見ると二人とも POLICE と書かれた防弾チョッキを身に着けています。
防弾チョッキの存在が、本来自由で純粋であるはずの子供時代との不調和を際立たせています。
モデルとなったマザーグースのジャックとジルは、丘から転げ落ちてケガをしながらも元気いっぱいに家に帰って行きますが、この作品では保安規定にがんじがらめにされている今の子供たちを表しているのか、または邪悪な手から子供たちを守るためにさらなる強力な保護が必要かも、と皮肉まじりに警告しているのかもしれません。
LAUGH NOW(ラフ・ナウ)
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
元はイギリス南西部のブライトンにあるオーシャン・ルーム・ナイトクラブから 2002 年に依頼されたコミッション作品で、抑圧された猿達が 10 匹描かれた 6 メートルに及ぶ壁画です。
ダーウィンの進化論を揶揄していると言われています。
サインボードにはこう書かれています。
Laugh now, but one day We'll be in charge (今は笑ってろ、でもいつか俺たちが支配する)
2003 年にロンドンでゲリラ的に開催された伝説のエキシビション「Turf War」にも展示された作品です。
ネズミに並んで猿もバンクシーにとって重要なモチーフであり、メッセージの力強さも相まって最も人気の高い作品のひとつです。
GRIN REAPER(グリン・リーパー)
GRIN REAPER
70 × 40 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
GRIN REAPER (WHITE)
70 × 40 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
笑う死神と題されたこの作品は、2005 年にイーストロンドンのオールドストリートに描かれました。
壁画は 2007 年に上塗りされ消されてしまいましたが、バンクシーの中でも特に知名度の高い作品のひとつです。
ちょっと見は友好的に見えるにこやかな死神ですが、そのスマイリーフェイスはよく見ると平面的で、避けられない運命を嘲笑するものとして、その下に隠されている本意を考えると不吉さが増すようです。
ロンドンのビッグベンを模した時計は 12 時 5 分前を指していますが、この時刻は取り返しのつかない終わり、地球規模の大惨事が近づいている事を暗示していると考えられています。
これに先立つ 2003 年にイギリスで起こったイラク戦争に対する最大の反戦運動に際し、バンクシーは WRONG WAR の文字と共に描かれたスマイリーフェイスの死神を配布しました。
デモ参加者はこのグラフィティーをプラカードにして反戦を訴えました。重要な意味をもつモチーフのひとつです。
RUDE COPPER(ルード・コッパー)
58 × 42 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
2002 年発表のこの作品は、警官による路上での尋問や暴力を事実上容認した 2000 年テロリズム法に強く触発されたものです。
見る人に反感を抱かせる警官の不遜なジェスチャーによって、警察や当局への警戒を暗示していると捉えることもできます。
この警官のモデルは、バンクシーとスタジオを共有していたらしいアーティストのジェイ・ジェイ・ バリッジという人物です。
頭に被っているのは、イギリスの警官が着用するカストディアンヘルメッ トと呼ばれる防護帽です。
身体は大部分が影になっているため制服を着ているのか判別が付きません。
実は、彼は本物ではなく警官のなりすましかもしれません。
警官はしばしばバンクシー作品に登場します。
2001 年には警官姿の俳優に「犯罪は報われる」と壁にスプレーさせている所をバンクシー自身が撮影したパフォーマンスを行っています。
公共の場にグラフィティを残すことは違法行為ですが、いまだに彼を捉える事のできない警察をからかっている、意地悪で皮肉の利いた作品でもあります。
VERY LITTLE HELPS(ベリー・リトル・ヘルプ)
50 × 37 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
テスコのレジ袋を旗のように掲げる子供と、忠誠を誓うように胸に手を当てて袋を見上げる子供たちを描いたこの作品は、テスコ・フラッグやテスコ・キッズの名でも知られています。
バンクシーはこれまでも度々消費主義や商業施設についての批判を公にしてきましたが、イギリスの巨大チェーン店であるテスコは、ここでは独立した小売店を破壊するビッグビジネスの象徴として描かれています。
この作品のタイトル「VERY LITTLE HELPS(ほとんど何の役にも立たない)」は、テスコのスロー ガン「EVERY LITTLE HELPS (諺-どんな些細なことも役に立つ)」のウィットにとんだ強烈なもじりとして、この作品を引き立てています。
この作品のオリジナルは版画とは反転した構図で、北ロンドンのエセックス通りにある薬局の壁に 2008 年に描かれました。
壁画の保護に使われたニスによるダメージや上書きなどで、現在では絵の 一部がかろうじて残るのみですが、このような過程もグラフィックアートの在り方といえます。
BERCODE(バーコード)
50 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント
バンクシー初期の代表作のひとつです。ロンドン進出前の 1999-2000 年頃の作品で、ブリストル の民家の外壁に描かれました。
この作品は 2010 年の改築で失われたと考えられていましたが、 家主の許可を得た建築業者が壁から取り外して保管していた事が後に判明しました。
バンクシーは白と黒のみで表現することにより、作品の持つメッセージを強調するという手法をしばしば用います。
この作品にはいくつかの解釈が可能です。まず、野生動物の密輸や娯楽のために 利用している事に対する批判。
そして 1970 年代半ばに導入されたバーコードはあらゆる物に値段をつける事ができ、購入を迅速化させた消費主義や資本主義の象徴として描かれています。
檻をバーコードに見立てる事で、消費システムに囚われているこの社会を揶揄しているともいえます。
個体によって異なる斑点のパターンを持ち、多様性を表す豹と、同じく同一のパターンは無いにも関わらず均一性を表すバーコードの組み合わせは皮肉が効いていてユニークです。