バンクシー作品

作品紹介

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BOMB MIDDLE ENGLAND(ボム・ミドル・イングランド)

ボム・ミドル・イングランド
35 × 100 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

帽子を被った年配女性たちがブールと呼ばれる球技を楽しんでいます

色が使われているのは芝生の緑だけで、二重の色使いが鮮やかで目を引きます。

ただし、球技に使われいてるのは爆弾です。

この作品はバンクシーがよくターゲットにする「無関心なブルジョワ」がテーマですが、戦争や破壊、貧困などといった厳しい現実とは無縁で、関心すらない富裕層への批判、または英国の中流階級の文化への揶揄でもあり、他人の命を一切顧みず、結果にも影響されずにゲームのように戦争をするエリート社会に対する痛烈な非難とも捉える事ができます。

また同時に、女性たちの帽子が軍のヘルメットを思わせるという指摘もあります。

この作品はBOMB HUGGERやHAPPY CHOPPERSなどに見られるような、戦争で利益を得る軍産複合体への抗議を込めた反戦の作品としても、様々な捉え方が可能な作品です。

アクリルとスプレーペイントによるオリジナル作品は、2007年にサザビーズのオークションで約1700万で落札されました。

POWによるスクリーンプリントは2003年に500部制作され、うちサイン入りは50部のみしか作られなかったため、現在では入手が大変困難な希少版となっています。

CHRIST WITH BAGS(キリスト・ウィズ・バッグ)

キリスト・ウィズ・バッグ
70 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

2004年にサイン版82部のみ作成された作品で、サイン無しのプリントが作られなかったことから希少な版画とされています。

また、バンクシー作品には珍しくストリートアートにもなっていません。

磔にされたキリストから十字架を取り除いた構図で、キリストはたくさんの買い物袋を両手に提げています。

モノトーンの画面に蛍光ピンクのリボンが目を引きますが、袋に写る影は黒い血のように滴っています。

別名「CONSUMER JESUS (消費者イエス)」というタイトルでも明らかなように、本来の意味を忘れて安易に祝われる現代の商業的なクリスマスへの批判、そして物を買うためにどのような自己犠牲を強いられるか(経済や精神的な犠牲など)見る人へ問いかけています。

バンクシーが作品を通して繰り返し批判を続けてきた消費主義と現代の商業主義は、キリスト教の本来の教えである慈善や感謝に反するものであることを表していると考えられます。

宗教的イメージを使った消費主義への批判は現時点では「トキシックメアリー」とこの作品の二作だけです。

DEVELVED PARLIAMENT(猿の議会)

猿の議会
60 × 100 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント 200部

イギリス下院の議員をチンパンジーに置き換えたこの作品は、最初に英国ブリストルの美術館で2009年に開催された「Banksy vs Briston Museum」展に「クエスチョン・タイム(質疑応答)」というタイトルで出品されました。

バンクシーの油彩画としては最大の2.5x4.2mという大きさで、2011年に個人収集家に売却されました。

初登場から10年目の2019年、ブレグジットの最初の離脱期日であった3月29日の前日に、サイズを変更して細部に修正を加えたリワーク作品が前述のブリストル美術館で展示されました。

「退化する議会」と改題されたこの作品は、EU離脱で混迷するイギリス議会をバンクシーは10年前に予見していたとして話題になりました。

ブリストルでの展示を終えた同年10月3日にロンドンのサザビーズオークションに出品され、当初の落札予想価格150~200万ポンドを大幅に上回る約990万ポンド(約13億円)で落札され、当時のバンクシー絵画の最高落札価格を記録した事で大きな注目を浴びました。(現在では4番目の高値となっています)

GANGSTA RAT(ギャングスタ・ラット)

ギャングスタ・ラット
50 × 35 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

公共の場にグラフィティを残す行為がそもそも非合法であるため、グラフィティ制作者はネズミのように人目を盗んで街を徘徊し、見つかれば消去される作品を残していきます。

ストリートアートの象徴としてのネズミは、1980年代にパリを中心に活躍したステンシル・グラフィティの父と呼ばれるル・ラットが「街で唯一の自由な存在」と呼んで好んで描いたモチーフでもあります。

バンクシーは『いつも何か独創的なものを描こうとすると、すでにル・ラットがやってると気付くんだ。それも20年も前にね』と彼について語っています。

排斥されながらも自由で破壊力を持った現代社会におけるアウトサイダーとして、ネズミはバンクシー自身をなぞらえてると考えられています。

GRANNIES(グラニーズ)

グラニーズ
50 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

バンクシーのアメリカでの人気を決定づけた、2006年にロサンジェルスの倉庫で開催された展示会"Barely Legal(かろうじて合法)"に出品された作品です。

おばあちゃん達と題されたこの作品に描かれているのは、鮮やかなピンクを背景に、二人のおばあさんがセーターを編みながら紅茶の時間を楽しんでいる平和な光景ですが、よく見るとセーターに編まれているのは"Punks Not Dead"(パンクは死なず) "Thug For Life" (生涯の凶悪犯)。

おばあちゃん達の謙虚な反逆はBarely Legal展でも一番ユーモラスな作品として人気を集めました。

彼女の世代にもかつて抵抗を示した過去があり、その気概を後世にも伝えてほしいというバンクシーのメッセージがおばあちゃん達の編むセーターに込められています。

一方、若者を中心に展開してきたカウンターカルチャーを、高齢者にも適した高級文化へ捩じ込もうとする事への揶揄ととる向きもいます。

HAVE A NICE DAY(ハヴァ・ナイス・デイ)

ハヴァ・ナイス・デイ
35 × 100 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント 750部

戦車を中央に横並びになった憲兵隊の顔が、不気味にもみな同じスマイリー・フェイスというこの作品は、2003年に発表されました。

笑顔のマスクは軍隊や警察の権威を弱めると当時に、個人の匿名性を高め、彼らの発する威圧的なオーラをより誇張しています。

暴動鎮圧用のフル装備を身に着けた憲兵隊が何らかの見えない「脅威」に対して行進しようとていますが、実際に向かおうとしている対象はこの作品を見ている私たちでもあります。

この作品に描かれたアシッドハウスのスマイリー・フェイスは、バンクシーが好んで用いるモチーフのひとつで、GRIN REAPERやFLYING COPPERに代表されるように、特に人をコントロールする手段として「恐怖」を用いる人物を描写する場合に使われます。

この作品でバンクシーは笑顔の後ろに隠された脅威を警告しているようで、「よい一日を」というタイトルが、実は単に彼らを揶揄しているだけとも考えられるのが、バンクシーたる所以でしょう。

MONKEY DETONATOR(モンキー・デトネイター)

モンキー・デトネイター
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント 750部

チンパンジーが身体全体を使って起爆装置のハンドルを押し込もうとしているこの作品、モンキー・デトネイターは2000年代初期にステンシルアートとして描かれました。

デトネイターとは爆薬の起爆装置を意味します。

モンキー・デトネイターはいくつかのバリエーションが存在します。

当初はチンパンジーと起爆装置のみで、ステンシルアートのエッセンスを残したモノクロのシンプルな作品でしたが、後に金庫とバナナの爆薬が付け加えられました。

バナナの黄色が作品をよりポップな印象にしています。

このバージョンは2006年にロンドンのウォータールー駅の周辺でストリートアートとして登場したのが最初だと言われています。

サルは人間の悪徳、貪欲さ、愚かさの象徴としてバンクシーが好んで描くモチーフです。

この作品は「LAUGH NOW」と同じように、動物虐待に対する批判のメッセージとも、抑圧された労働者階級の代弁者である猿の反撃を表しているとも様々な解釈がされています。

NAPALM(ナパーム)

ナパーム
50 × 70 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

バンクシーの中でも最も辛辣で強力な作品のひとつです。

1972年6月8日、ベトナム戦争下でナパーム弾から逃げる少女、キムフックを捉えたニック・ウトの写真「戦争の恐怖 The Terror of War」は、ベトナム戦争が民間人を巻き込んだいかに残虐なものか全世界に示しました。

この歴史的写真は翌年ピューリッツァー賞を受賞し、反戦運動の象徴となりました。

この作品で一緒に描かれているのは、ミッキーマウスとロナルド・マクドナルドという、世界で最も知られるキャラクター。

泣き叫ぶ少女の苦痛にも無頓着に笑顔で少女の腕をしっかり捉えた二人の姿は見る人を困惑させます。

バンクシーはこの作品で、搾取される国と消費主義の国を痛烈に批判していると考えられています。

MONKEY, KEEP IT REAL(モンキー、キープ・イット・リアル)

モンキー、キープ・イット・リアル
70 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント 750部

2003年にバンクシーはキャンバスに黒一色で「Keep it Real」と書かれたサンドイッチボードを首から下げたチンパンジーの絵を15部のみ作成します。

Keep it realはスラングで「自分に対して正直であれ、自分を見失うな」という意味で使われます。

同じ年に、今ではバンクシーを象徴する作品となった「Laugh Now」を発表しました。

この他、「Lying to the police is never wrong(警官にうそをつくことは間違ってはいない)」というメッセージの作品も作成しましたが、これはエディション付で発表される事はありませんでした。

Keep it Realはスチール版にステンシルで描かれた作品が2006年にLAで開催された伝説の催事「Barely Legal」展で発表されました。

また、この版のように背景が赤いバージョンや、チンパンジーの代わりに少年が描かれたバージョンがあります。

PANDA GUNS(パンダ・ガン)

パンダ・ガン
60 × 50 cm
WEST COUNTRY PRINCE リプロダクション・スクリーンプリント

PANDA GUNS、BAD PANDA、PANDA WITH GUNS(銃を持ったパンダ)などと呼ばれるこの作品は、イギリスのブリストルにあるパブの外壁に描かれたことで知られています。

両手に銃を持った2丁拳銃のパンダは、可愛らしさと暴力性のパラドックスについて描かれたものと解釈して称賛する人もいれば、パンダと攻撃性を結びつけることに不快感を表す人など、様々な反応を引き起こしました。

銃を持ったパンダは特定の状況において暴力がどのように常態化していくかについて描写しているのではないかと、更に踏み込んで考える人もいます。

愛らしく平和で無害な動物に銃を持たせることで、どれだけ場違いに見えても暴力がいかに簡単に合理化され、正当化され得るかという警告とも取れます。

バンクシー作品に特徴的な、政治、社会問題に対する強力な声明として様々な解釈の余地がある作品です。

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